もう11月になってしまいましたが…
全日本美容業生活衛生同業組合連合会の機関紙「ZENBI」の10月号”Go to 2020 tokyo”の記事で、写真を担当させていただきました!
今回取材させていただいたのは山田 恵里(やまだ えり)選手です。
山田選手は2008年北京オリンピックで日本ソフトボールが金メダルを取った時の主将、決勝でもホームランを放った金メダルの立役者です。
ソフトボール選手として日本初のプロ契約を果たしたことでも有名で、通算安打、通算二塁打、通算三塁打、通算本塁打、通算打点、すべてで歴代1位。
その超絶の運動能力から、メディアでは「女イチロー」と呼ばれています。
けど、山田恵里は山田恵里で、「女イチロー」と呼ばれるのってどうなんだろう、と個人的には思います。
撮影前準備
毎度そうですが、著名人の撮影の際には、いつも撮影前に被写体がどういう人なのかネットや動画で調べてから撮影するようにしています。
山田選手に関しても、事前に調べていったのですが、北京オリンピックで「神様、仏様、上野様」と呼ばれた、ピッチャー上野由岐子選手をもってして
“もうちょっと手を抜いてくれないと、手を抜けないんだけどこっちもって感じです。
ヤマ(山田選手)が一生懸命頑張ると、こっちも一生懸命頑張らなくちゃいけなくなっちゃうじゃん”
撮影時のエピソード
正直、上の動画を見て、どれだけストイックな方なんだろう…、と多少びびって行ったのですが、実際の山田選手は想像していた方とはまったく違いました。
THE.スポーツマンという感じ。
「爽やか」という言葉以外に言葉が思いつかないくらい、清涼な空気を身にまとった方でした。
特に印象的だったのが、今回の一番のお気に入りであるこちら写真の撮影時のエピソードです。
この絵はストイック(だと思っていた)山田選手らしい絵がほしいな、撮影前から構図を考えていたものです。
しかし、撮影してみたらこの写真が意外と難しい。
というのは、正面からストロボを打っているために、懸垂時の一番良い表情のところで、懸垂の棒の影が顔に落ちてしまう。
そうなると、棒の横に顔がない時にシャッターを切らないとこの写真は撮れません。
一度懸垂してもらった後に顔に影が落ちてしまう旨を伝えたら、「じゃあもう一度やります!」と言って、フッフッと懸垂を始めてくれました。
数回懸垂してもらった後、棒から降りて、山田選手が肩で息をしながら
「どうですか!撮れましたか!?」
とめちゃくちゃ爽やかな笑顔で尋ねてくれた時、もう胸のあたりがキューンとなって、「この人に惚れない人っている!?」と思いました。本当に。
今回の表紙
今回の表紙案として、ストイック寄りのこういう写真もあったのですが、
執筆者の柿本美沙大先生が選んだ写真はこれでした。
うん。わかります。だって実際に会うと、本当にこういう人だったんですもの。
もう選手として、ではなく、山田さん個人のファンとして心から2020年の金メダルを祈っています!
今から試合を観に行くのが楽しみです。