三つ子の魂百まで
先日スタジオで撮影した3,000枚を超える写真を編集したら丸1日かかった。
約24時間パソコンのモニターに向かい合っているわけで、音楽を聴きながらじゃないと、とてもじゃないけどやってられない。
しかし、適当に好みじゃない曲を流すとそれはそれでストレスになる。
いろいろ流し続けて、結局大学時代に慣れ親しんだラウドロックを流し続けるのが一番ストレスにならないことに気付いた。
脳みそが慣れているせいか同じ曲を繰り返し聞いても飽きず、Woodstock ’99の動画を繰り返しYou tubeで流している。
実家にいた時、母親が繰り返し繰り返しさだまさしを流していたけど、今ならあの気持ちよくわかる。
写真の角度に関する仮説→検証
じゃんじゃんいきます。今日は写真の角度が「美味しそう!」に与える影響に関する調査です。
写真の角度というのは、いろいろあるようで、詰まるところ以下の3方向に集約できます。
厳密に言えば、①〜③の間には90°あるわけだけど、45°で撮るか60°で撮るかはお皿の深さなど被写体によって変わるので「①と③の間」ということで②の1択に集約していいと思う。
前回、前々回の調査ではハンバーグの写真を使いましたけど、ハンバーグで①の真横は絵にならないので、今回の調査にはコンビニのスパゲッティを使いました。
この画像も1枚に2軸が入っています。
前日に続き、縦が構図に関するもの。
NO.1,4,7が横位置写真、NO.2,5,8が縦位置写真、NO.3,6,9が正方形写真です。
そして今日初めて登場する『撮影の角度』という調査軸は、NO.1〜3が真俯瞰、NO.4〜6が45°、NO.7〜9が真横になります。
どれが一番美味しく見えるでしょうか?
私個人は「NO.9かなぁ」と思いました。
写真の角度が「美味しそう!」に与える影響
前回同様グルーピングした結果のみ載せます。
調査結果は以下です。
全体・性別
全体では、真俯瞰が6.9%、45°が81.0%、真横が12.1%となりました。
圧倒的に45°です。私が選んだ真横(NO.9)は全く選ばれていません。
それは性別でクロス分析して見ても特に差はありません。
年代
それでは年代でクロス分析してみるとどうでしょうか。
年代で見るとやや30代が真俯瞰を好んでいる点、60代が真横を好んでいるという特徴がありますが、概ね一緒です。
データをさらっと見ればそれだけのことですが、この結果には重要な意味が2点含まれていると思います。
1点目は、昨日散々ヨイショしたInstagram。
Instagramと言えば真俯瞰写真ですね。
(知ってる人はわかるけど、知らない人はちょっとわからないかも。ごめんなさい)
インスタの影響で近年は猫も杓子も真俯瞰写真。雑誌でも書籍でも真俯瞰ばっかです。
巣鴨を歩いていても真俯瞰の写真をメニューに使っている飲食店をよく見ます。
しかし、真俯瞰写真はオシャレに見えても食欲増進、つまり「美味しそう!」と思わせる効果とは無縁ということです。
これは飲食店の方々は心に留めておくべき事実だと思います。
もう1点は、45°の支持率の高さです。
なぜここまで高いのでしょう。
分かる人は分かると思いますが、普段食事をする時に見る角度と一緒だからですね。
これは次回の「スタイリング」に関する調査結果の結論を先に言ってしまいますが、要は人は自分の行動を写真に投影して見ていると考えられます。
つまり、料理写真は自分が食べているというストーリーを描かせないといけない、という仮説が立てられます。
もう一回、構図が「美味しそう!」に与える影響
前回構図は正方形がよい、という結論になりましたが、それはハンバーグの写真の話。スパゲッティだと違うかも、と一応スパゲッティでも分析してみました。
その結果。
縦位置が20.7%、横位置が48.3%、正方形が31.0%。
あれ。横位置が1位になっとる(笑)
真俯瞰も駄目、正方形も駄目ならInstagram最強説は早くも崩れてきました(笑)
正直に言うと、ハンバーグとスパゲッティで何が変わったのかわかりません。
たぶん質問の画像のレイアウトが影響した、とか、ですかね。
前回正方形を選んで今回横位置を選んだ方いたら、その理由を教えてほしいです。
本日のまとめ
■Instagramはそんなすごくなかった(笑)?
■人は被写体に向かう自分を想像できる写真に対して評価が高める傾向がある
以上です。
次回(たぶん明日)に続きます。
Pingback: 飲食店必見!「売上の上がる料理写真」とは vol.4 | プロモートスタジオ巣鴨
Pingback: 『売上を上げる写真』とは | プロモートスタジオ巣鴨
Pingback: 『売上を上げる写真』とは | フォト・パートナーズ