創業後の倒産率
光陰矢のごとし
前のブログから、なんともう1ヶ月が経ちました。「毎日更新!」と意気込んでいたあの時期はいったい何だったんだ。
ブログというのは、1週間に1度は更新したほうがいいらしいので、今日からは必ず毎週1回は更新するようにします。
と、文字にするとやる性格なのでここに記しておきます。
廃業率
そんな感じで締まりのない経営をしているわけですが、なんだかんだでうちの会社も2017年1月から4期目に入りました。
会社は創業後3年で70%が倒産するとかなんとか言いますが、本当かなとgoogleで検索してみると、倒産率30%だ、50%だ、90%だ、と皆好きなこと言ってる。
しかも記事に出典が書いていないから調べようがない。
というわけで、自力で計算してみました。
とりあえず、昨年の中小企業白書を見ましたが、創業後の廃業率という統計データの記載はありませんでした。
ただ中小企業白書(2016年度版)の付属統計資料のp592に会社の廃業率の推移は書いてあります。
それを基に手打ちでExcelで作ってみました。
※Excel得意じゃないので計算間違っていたらごめんなさい。
普通の企業であれば、10年経っても7割は生き残っているようです。
ただ今日知りたいのは「創業後の廃業率」です。
創業3年後の廃業率
そうなると「私の調べた限りでは」最新のデータは見つかりませんでした。
なので、いくつかの記事で引用されている2006年の中小企業庁の資料を使うしかないみたいですね。
この図です。
ただ、この図だけ見ても企業の生存率はピンとこないと思うので前述のようにExcelで表を作ってみます。
そうすると。
■開業年次別 事業所の経過年数別生存率(全事業所ベース)
創業後の廃業率は3年後で約50%。5年後で約60%。10年後で約75%でした。
正直もう少し廃業率は低いかと思っていましたが、10年で75%は思っていたより高いですね。
ただし、これは全事業所ベースです。
これを会社ベース(図1-2-21の2番目のグラフ)、個人事業所ベース(図1-2-21の3番目のグラフ)に分けると以下になります。
■開業年次別 事業所の経過年数別生存率(会社ベース)
創業後の廃業率は3年後で約40%。5年後で約50%。10年後で約65%でした。
■開業年次別 事業所の経過年数別生存率(個人事業所ベース)
創業後の廃業率は3年後で約60%。5年後で約75%。10年後で約90%でした。
個人事業所ベースの廃業率は、10年で衝撃の90%。
正直「ネットで言ってることなんて嘘。実際調べれば全然違う」とか書きたかったのですが、実際にネットの情報と大差ありませんでした。
ただ、「会社は10年で9割潰れる!」とか煽ってる記事は、それは個人事業所ベースのデータなので間違いです。
創業4期目
うちは一応法人化していますが、一人でぼちぼちやっている個人事業所みたいなものですので、ポジティブに考えれば4割の生存組と言えます。
ただし、5年後の生存率はわずか25%。
きっと3年経ったあたりから「なんか新しいことでもしてみっか」とか言ってスタジオとか作ってみて、固定費嵩んで、キャッシュが足りなくて倒産する、とかで生存率25%とか低い値になっちゃってるんだと思います。
それうちだ、うち。
改めて気を引き締めなくては、です。